漢方つぼ物語(257)
  十七椎(じゅうななつい)  

〈 ケアマインド授業2016 その2 感想レポートと礼状〉

     ケアマインド授業「ダウン症について」を受講した学生達の感想

 「ダウン症の患者さんには、電車とか小学校でよく見かけました。でもなぜダウン症になったのか、どういう生活をしているのかは全く知りませんでした。講義の中で、ダウン症の人たちの活躍や笑顔の写真を見て、楽しく一生懸命生きているんだなあ、と感じました。」

 「今回お話をきいてダウン症の方へのイメージが変わりました。ダウン症の子どもは情があついことや人を楽しませてくれることなど知りませんでした。」

 「もし自分の子どもがダウン症であるとお医者さんに言われたら不安になるのはもちろん、まず受け入れるのに時間がかかると思うし、これからどうしていけばよいのか全くわからなくなると思います。でもやっぱり、そんなときに支えとなるのは家族だと思うし、改めて家族の支えの大切さを実感しました。」

 「ダウン症の人と関わることが今までありませんでした。今回の講義を受けるまで、偏見を持っていたことに気づかされました。障害やダウン症を持つ人と関わらなければ、本当のことが分からないと思いました。同じ障害を抱える人でもその人の個性があると感じました。同じ障害をひとくくりにしてしまいがちですし、私も、障害がある人というくくりで見てしまっています。だからこそ、身近に関わる機会があれば、その人を見たいと思いました。」

    ***

     平成28年度ダウン症講義 感想レポートへの御礼

                         園子の父 宮本敏企

 10月4日にダウン症についてお話をさせて頂いた宮本敏企です。その際は、熱心に私の話を聴いて下さって、ほんとうに嬉しかったです。その上、皆さん方の感想レポートをお届け頂きました。妻(=園子の母)と二人で目を通させて頂きました。妻も感慨深げでした。
「皆さんにしっかり聴いてもらえて良かったね。これからお医者さんになり、看護師さんになる方々に、ダウン症のことを、正しく理解して頂くきっかけになったとしたら嬉しいね!」
と妻が言ったので、私も嬉しさがこみ上げました。
 多くの方が、私の一番伝えたかったことを、しっかりと受け止めて下さっていることが感想レポートの随所から読み取れました。ありがとうございました。
 皆様方のレポートを拝読しての私どもの感想を記すことを以て、私どもからのお礼と致したく存じます。

1) 沢山の方が学校時代のクラスメートやご近所で、またご身内・ご親戚に、ダウン症の方がおありであることに驚きました。そして、ほぼ皆様一様に、「それでも当事者の方から今回のように、その胸の内や実情を聴いたことはなかった」と書かれているのを読み、ああ、今回お話しさせて頂いた意義があったなあ、と実感しました。

2) 少なからぬ方が、「将来もし私が(もしくは私の配偶者が)ダウン症のある子どもを身籠もっていると判明したとしたら、産む決断ができるだろうか」と真剣に考えてくださったことに、なにか尊いものに触れた気持ちが致しました。と、申しますのは、私は「民主主義とは誰もがどの立場にも立ちうることを前提としている」と信じているからです。「自分が他のどの人の立場にも立ち得る」と、心から思うことができたなら、他人はもはや他人でなくなる。ひとの悲しみは、ひとの悲しみでなくなる。それこそが帯津良一先生の言われた「人のかなしみの分かる人」に違いありません。

3) 少しだけ先輩面して、皆様への希望を述べることを、おゆるしください。
@ 確固たる価値観を持たれた上で、あふれる情報を取捨選択して頂きたいです。
A 相手がカッカと頭に血が上っているときにはこれを冷まし、冷え込み落ち込んでいるときにはこれを励ますエアコンのような仲間であってほしい。

 最後に、わが家のエンターテイナー・園子の5コマ漫画“女ボス編”を、お贈りします!(眼鏡嫌いな園子が3D用眼鏡をつけたり外したりする姿に、私が勝手にセリフをつけました。)

〔十七椎(じゅうななつい)〕正規のツボではないが著効のある「奇穴」の一つ。
 取穴:第5腰椎極突起下方の陥凹部。すなわち腰椎と仙骨の境目のくぼみ。
 治効:女性にとって大きな試練である妊娠に関わる様々な症状を和らげる。
《作者からの一言》和歌山県立医科大学におけるケアマインドのカリキュラムを進めてこられた羽野卓三教授(私の出身高校の1年先輩にあたる)が今年度をもって定年退官される。この取り組みが引き継がれることを望みたい。(宮本)



上は十七椎の図

 ●この文書は、当会会員である、宮本年起氏の創作です。

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